Mikimemo

個人的な技術・開発メモやポエム

もふもふあざらしをリリースしました

ついにリリースしました。
http://mikinya.net/apps/azarashi

ただ単純にアザラシをなでまくってでっかくさせるだけのゲームです。
Unity(Free)製でiPhoneiPadAndroid各機種で遊べます。無料です。

アザラシがとてもかわいいのでぜひ遊んでみてください!


開発経緯

実はこのアプリは前々回のソネットハッカソン(2013/6)で作ったものだったのです。
そのときのハッカソンでテーマとして自分が掲げたのが

「Unityで1日でゲームをつくってリリースする」

というものでした。

制限時間は10時間なのですが、このテーマのタイトルの通り、ただ単にゲームをつくるだけでなく「リリースする」のため以下を目標にしました。

  • UIや3Dモデルなどにちゃんとしたデザインをあてる
  • iOSAndroidの複数機種、複数解像度に対応する
  • 広告を入れる
  • アプリアイコン、スクリーンショット、ディスクリプションなどの申請素材を用意する
  • 紹介サイトをつくる
  • Google Developer ConsoleとiTunes Connectにバイナリを上げ、Wating For Reivewの状態にする


Unityはホントに強力なツールなのでワークフローをしっかりすればいけるんでないかと。
それを実証したいなとおもったのがきっかけでした。(あとハッカソンにデザイナを呼びたかった)

そんなこんなで、社内のUnity使いなデザイナさん二人を誘って挑戦してみました。


企画から実装

ハッカソンの2日まえくらいのお昼に集まってなにつくるかの作戦会議しました。

Untiyに慣れているとはいえ10時間で大したものがつくれないことは、重々わかっています。
本当は面白さにフォーカスしたかったのですが、今回は「リリースする」が目標なので、

「かわいいものをなでるとアクションする」

だけという超シンプルなものにしました。

なぜアザラシかというと、自分がそのときアザラシがブームだったからです。世界一かわいい物体だと。
チーム名も「Kawaii Project」に決定。


ハッカソン当日は、gitとJenkinsを使い、
定期的に自動ビルドとTestflightへの自動アップロード、OTAインストールということをやって、
実機確認までのロスを極限まで無くしました。そのことに関しては時間があれば別の記事で。

下は開発中のデザイナさんのデスクトップ画面。かわいい。


ハッカソンの結果として、アプリ自体もほぼ完成、アイコンや申請素材も出来たのですが、審査提出まであと少しといった所でした。
翌日、自宅で2時間ぐらい調整とWebページを作る作業をして、審査にだしました。

まさかの事態

申請作業も終わり、意気揚々と審査通過をまっていました。
早くアザラシを世に放流したい....と。

そして、1週間。いつもより審査長いなと感じていたのですが、
朝方Appleからメールがきました。その結果


Reject


えええぇえ、あれのどこに不満があるのーーーと愕然としました。
あんな善良もいいところの模範的なアプリ(そしてかわいい)、落ちる要素がないと。
英語のリジェクト理由を、なんとなく読んでみますと多分こんな感じでした。

君のアプリはキャラクターをなでると、ジャンプしたり、回転したりするね。
ただそれだけだね。シンプルすぎて価値がないよ。
iPhoneのユーザはね、もっとグレートなエクスペリエンスを求めているんだよ!ハハハッ

。。。。
いやいや、アザラシをなでる。
それ以上でも、それ以下でもないことがこのアプリのいいところではないか!!!
それがわからないのかぁ!!
と、メンバー全員で失念し、仕事の波にもまれ時間がすぎていくのでした。


再始動、リリースまで

年末になり、せっかくのKawaii Projectもったいないからやろうということになりました。
そのとき、新たに入社されていたデザイナーさんにも加わっていただきました。(かわいいものが好きそうだったので)

総勢4人となりましたチームで、このアザラシどうしたらいいかのミーティングを再度しました。
方向性としては、最低限の修正でまとめたかったので、
アザラシを成長させて大きくするということになりました。
ややネタバレですがそのときのブレストのホワイトボード。

それだけだとまたリジェクトを食らいそうな気がしたので、
メリハリをつけるため、ステージを用意したり、エサ要素も追加しました。

あとは仕事終わったあとや年末年始などで、こつこつと実装をすすめました。


そして何とか再審査提出までこぎ着き、
半年の時間を経て、めでたく本日リリースする運びとなりました。


おつかれさまです!


謝辞

デザイナメンバーとして参加してくださった
牙竜さん、もげらさん、ランディさん、
年末年始のクソ忙しいなか作業してくださって本当にありがとうございました!!

また、みんなで何かつくりたいですね!